宗盛醒睡記 第八話「殿上始」掲載しました&解説
新年度に伴うばたばたで全然更新できませんでしたが、春からも引き続いてやってまいります。大河小説「宗盛醒睡記」。今回はちょっと時間が空きましたが、第八話の更新です。
編集後記
今回は前話からいきなり数年経ち、保元四(1159)年の二月です。この話のメイントピックは、この時期に行われた上西門院統子の院号宣下です。
正直、この小説を書くにあたり、平安末期の社会制度を勉強する前までは、「○○門院」の存在意義が全く理解できませんでしたが、要するにこういうことです。
・男が上皇=「院」になれるなら、女だってなっていいじゃない
小説の中ではふれませんでしたが、後白河院が、姉の統子内親王を准母=母代わりに選んだのは、本当の母(待賢門院)が亡くなっていたこともありましたが、それ以上に、父の鳥羽院の影響力を排除したかった、という理由があるようです。
なお、女院になると、位を授けることもできるようになります。今回話の中で登場した頼朝も、上西門院から位をもらっていました。どうやら彼は上西門院のお気に入りだったようですが、これが後々彼の命運を大きく変えることになります。
さ~て、次回の宗盛醒睡記は~?
宗盛です。何でこんな寒い時期に熊野なんか行かなきゃいけないの?風邪でも引いたらどうするんだよ。
父上はじめ平家の武将が空っぽで、都の守りはどうすんのさ?何かあってもしらないぞ!
さて、次回の宗盛醒睡記は
・宗盛、また振り回わされる
・熊野なんて行かないなんて、言わないよ絶対
・足手まといはおいてけぼり
の三本です。
次回もまたみてくださいねー ジャン ケン ポン! ✋