平宗盛をNHK大河ドラマの主人公に!~平宗盛大河プロジェクト~

平家物語では散々な扱いを受けている、清盛の三男坊、平宗盛にスポットを当てたブログ。いつの日か、大河ドラマ化されるといいね。

宗盛醒睡記 第七話「野望と狂気」掲載しました&解説

宗盛醒睡記 第七話「野望と狂気」を掲載しました。

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編集後記

話中の時忠と時子の野望って、ここまででかかったのかなぁ?(一応作法としてここでは書きませんが)と疑問を持ちつつ書いてしまいました。別に本格的に歴史を研究しているわけではないので、全く資料にも拠ってません。

ただ、

・清盛が白河院のご落胤であるという噂は当時から語られていたということ

・単に行き当たりばったりで摂関家や天皇家に女子を嫁がせていたとは思えないこと

・宇多帝や醍醐帝などの前例があったこと

そして何より

・九条兼実が、平時忠を評して「こいつ頭がおかしいぜ」と言っていること

 が自分なりの根拠といえば根拠であります。

九条兼実といえば、ガチガチの保守派ですから、この人に頭おかしいと評されるということは、斬新かつ大胆な発想ができるということの裏返しでもあるわけです。(単なるキ×ガイなら、あんなに平氏政権で力を持たんでしょう)

宗盛醒睡記は、当初は宗盛を再評価しよう!という目的の下スタートしましたが、段々とこの時代についての私の仮説を考える場になってしまっています。

正直平家物語は、あらゆる形で描かれつくしているので、出来るだけ違う角度から、視点から、ということを考えるうちにだんだんと仮説が増えていったという感じです。

それでは、次回予告。

さ~て、次回の宗盛醒睡記は?

平滋子です。初登場です。なんか5つしか違わない初対面の男の子におばさんとか呼ばれて失礼しちゃう!私まだ18なのに・・・でも、お兄さんや清盛さんと違って、素直そうないい子かも。

さて次回の宗盛醒睡記は?

・五歳違いのおばさん?

・宗盛あこがれの人

・やっぱりうごめく陰謀

の三本です。

次回もまたみてくださいねー ジャン ケン ポン! 

底辺投稿者が公開する「カクヨム」における3つの後悔

※カクヨム批判記事ではなく、カクヨムにおける「自分の」失敗記事です。

はじめに

平清盛の息子、平宗盛をNHK大河ドラマの主人公にしてみたい!それがダメなら、何らかの形(歴史番組や、単発ドラマ)でいいから取り上げて!ということでブログを立ち上げましたが、自分でも何か書いたろ!ということで、以前からちょっとずつ書いていた小説をアップすることにしました。

発表場所として選んだのは、ちょうどオープンしたてのカクヨムでした。

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滑り出しは順調!

投稿当初こそ★も複数もらえ、始まったばっかりのランキングでは「歴史・時代」部門の20位ぐらいという位置につけ、下位とは言えランキングに入れたことに満足していました。

しかし、私の犯したミスのせいで、ランキングから滑り落ちた挙げ句、自分しか読まない小説を書き続ける、という讃岐に流された崇徳院や、鬼界が島に流された俊寛のような羽目に陥ってしまいました。

もう、読者のいない小説を書く目的は、平宗盛の生涯に私が思うままの自由解釈を加えていく以外に、なくなりました。

逆に言えば読者を意識する必要がないので、好きなように書くだけですね。

後悔①エピソードの更新間隔をあけすぎた

第一話から現在公開中の第六話までの更新日時は以下の通り

第一話 幻の都大路・・・2月29日

第二話 父の土産・・・3月4日

第三話 戦と宴・・・3月6日

~~~~ここでランキングスタート~~~~

第四話 足手まといの清三郎・・・3月17日(更新間隔11日)

第五話 元服・・・3月19日

第六話 宗子と時子・・・3月21日

はい、第三話までは比較的順調な滑り出しだったわけですが、忙しさにかまけたり、別作品(平家芥虫騒動)を書いたりしているうちに、ランキングから消え、ランキングから消えると、もうその作品は読まれすらしなくなる・・・という悪循環に入ってしまいました。

後悔②フォロー返しをしなかった

カクヨム運営開始当初からしばらくは、順調にフォロワー数が増えていきました。最大で確か15フォロワーまで行きましたが、この人たちが単なるフォロ爆(宣伝目的で無差別にフォローすること)をしてただけだったと気づいたのは、フォロワー数が3まで減少した後のことでした。

もしフォロー返しをしてあげれば、フォロワー数は減らず、義理でも作品を読む人がいたかもしれない、と後悔しています。

そして次が最後にして、最大の後悔です。

 

後悔③カクヨムのシステムへの理解が足りなかった

カクヨムで今一番よく読まれている小説をご存知ですか?

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「オレオ」という小説です。

カクヨムのシステム上、この小説がカクヨムにあるもの中で、最高なんだそうですよ。評価は皆さんにお任せします。私は★三つを付けました。確かに素晴らしい。

私は、このサイトのシステムを理解することを怠っていたために、あと何万文字書こうが、今後永久に「オレオ」の3文字に勝つことはないのです。

オレオの勝因は、作者の方にお友達が多く、とっかかりの★やページビューをたくさん稼ぐことが可能だったことでしょう。

そこで一度ランキング上位に上がってしまえば、元来の内容の奇抜さが目に留まり、ランキングの順位はうなぎ登り、★もページビューもたくさん稼ぐことができます。もっと友達作っておくんだった・・・。

 

まとめ

カクヨムに小説掲載すんのはやめとけw

(※なお、私の宗盛醒酔記は、責任を持って完結させるつもりです)

宗盛醒酔記 第六話「宗子と時子」掲載しました&+苗字と名前についてのお勉強

平宗盛を主人公としたプチ大河小説(どっち?)、宗盛醒酔記の第六話をアップしました。

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今回の裏話

今回も、前話から引き続いて宗盛の元服と、それに伴う諱づけについてのお話になってます。この話はあらかじめ書き溜めておいたエピソードなのですが、今回掲載するにあたって、さらなる時子の野望へとつなげる書き方へと改めました。

元々、鳥羽法皇の親王時代の名「宗仁」から一時拝借したのが、宗盛の名の由来ではないかと勝手に推測していましたが、時子はさらにもっと大きなことを考えているようです。

苗字と姓、仮名と諱の違い

ところで、皆さんの氏族はなんですか?

……といっても、もうわからない人は多いかもしれません。私自身、源平藤橘のどれなのか、はたまた全然違うのか、分からなくなっています。

元々氏族とは、先祖を同じくする集団に対して与えられている名前のことで、今挙げた源平藤橘の他に、古くや物部氏蘇我氏、道真でおなじみ菅原氏などがあります。

この人たちが、どんどん枝分かれして、子孫を増やしていくのです。

最初のうちは、みんな親戚同士ということでよかったのかもしれませんが、平安時代も末期になると、徐々に混乱が発生します。

源義経は二人いた?

例えば、源義経が同時代に二人存在したこと、ご存知でしょうか?源氏といえば先祖代々「義」の字を使うのが決まりですから、名前がダブることも当然起こりえました。

もう一人の「源義経」は、混乱を避けるためか、本拠地の地名をとって「山本義経」と名乗っています。こういう経緯で生まれたのが「苗字」なのです。

同じ源氏で見ると、信濃国木曽にいる源氏の義仲さんが「木曽義仲」、甲斐国武田にいる源氏の義信さんは「武田義信」と名乗るようになっていきました。

ただこれはあくまで便宜上のものなので、朝廷など公の場では、苗字ではなく、本姓を名乗るのが決まりでした。

九郎義経の「九郎」って?

今回の宗盛醒酔記では、宗盛の「諱」を決めよう!と言っていましたが、諱というのは、「忌み名」とも呼ばれており、この諱で呼びかけることは、失礼に当たります。

しかし、名前を呼ばないわけにはいきません。役職がある人なら、役職で呼べばよい(大臣殿とか、新中納言)ですが、役職のない人は呼びようがありません。そこで使われるのが仮の名前「仮名(けみょう)・通称」です。

再び源義経を例に出すと、彼はよく「九郎」と呼ばれることがありますが、この「九郎」が、仮名(または通称)です。

その一方で平家の人々の幼名、通称が残っていないのは、幼いうちに官位をもらってしまうこと、摂関家ほど記録が細かくなかったことが原因と思われます。(摂関家だと、悪左府頼長は菖蒲若(あやわか)という記録が残ってます。かわいい名前。)

ちなみに、今でも我々日本人は、偉い人のことを下の名前では呼びません。例えば安倍総理のことを「晋三さん」と呼ぶでしょうか?普通なら「総理」、「安倍総理」と呼ぶはずです。

未だに当時の感覚が、我々には残っているわけです。

苗字の謎が面白いほどわかる本 (中経の文庫)

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さ~て、次回の宗盛醒酔記は~

宗盛です。母時子が、なんか無茶なこと考えてて焦ります。時忠おじさんもなんかノリノリで気持ち悪いです。とりあえず、元服の儀式まで練習続きでうーんざり。なんで武士の息子になんか生まれちゃったんでしょうね~。

来週の宗盛醒酔記は

・宗盛どんびき

・時子野望を語る

・清盛、蚊帳の外

の三本です。

それでは次回もみてくださいねー。じゃん・けん・ぽんっ!

 

 

宗盛醒酔記 第五話「元服」掲載しました&解説

宗盛醒酔記 第五話「元服」を掲載しました。

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今話は元々書き溜めておいたエピソードだったので、前回からあまり間を開けずにすぐ更新できましたね。

しかし、三話と四話の間が空きすぎたせいで、すっかりアクセス数が下がってしまいました。あまり需要ないのかなぁ。源平時代自体、マイナーだしなぁ。(※それを解決するためのブログです。)

今回の裏話

今回のエピソードは、宗盛の元服に絡んだ話です。正直当時の武家の元服の作法がよくわからず、そこら辺の描写は、あやふやであります。鎌倉時代の資料ならあるかもしれませんが、平家はもう少し都風だろうと思いますし・・・。

あと、個人的にどうして宗盛は「宗盛」なのかなぁ?ということが気になってたので、次回六話では私なりの見解を披露してみたいと思います。

ちなみにエピソードを更新してから、非常にわかりやすい論文を見つけてしまいました。備忘録的に、リンク貼っておきます。

なお宗盛の子、清宗は、なんとわずか一歳で殿上人になってます。この頃の平家は摂関家をしのぐ勢いです。一歳ということは、当然元服などしてないので、叙位任官と、諱の名づけと、元服は、セットではなかったようです。

いやぁ、勉強になりますね。(一回、源平時代の○○調べるならココ!っていうリンク集をまとめたいです。)

さ~て!次回の宗盛醒酔記は?(サザエさん風に)

清三郎改め宗盛です。私の元服に際し、母時子がはじめに父清盛に提案したのは、自らの一族にゆかり深い「時盛」という諱(いみな)でした。

これには、母の一族挙げて、私を盛り立てていくという意味が隠されていたのですが、あまりに露骨すぎ、父に嫌われてしまいました。

そこで、母が考えたのは、祖母池禅尼の俗名「宗子」にちなんだ「宗盛」でした。自らの名に肖り、私が元服すると知り喜んだ祖母ですが、母の狙いは、別のところにありました・・・。

次回もまた読んでくださいね~!

ンガング・・・(唐果物(からくだもの)をのどに詰まらせる)

 

新・平家物語 全16巻合本版

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宗盛醒酔記 第四話「足手まといの清三郎」掲載しました&解説

宗盛醒酔記第四話「足手まといの清三郎」、前話から約2週間ぶりの掲載です。

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前話から結構時間が空いてしまいましたが、途中別作品(平家芥虫騒動)を急に思いついて書いたのと、某所での「まず最終話を書け」というアドバイスを受けて、最終話となるべき宗盛の処刑シーンを書いてたので、別にほったらかしてたわけではないです。

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それにしても、何かだんだん情けない展開になってきましたね。兄の基盛に馬鹿にされたり、満座の前で笑われたり・・・これは歪みますわ・・・。これがどうやって将来、日本最初のイクメンに成長するのか、今のところ全くノープランw

ちなみに、前回、今回と、保元元(1156)年に起きた保元の乱の前後を描いてますが、保元の乱は、この戦だけを切り取った「保元物語」という物語が作られるぐらい濃い戦で、三年後の平治の乱と並んで、平安末期の都に非常に大きな衝撃を与えています。

なお、特に第四話の作成には、保元物語の現代語版を載せているサイトがあったので、大いに参考にさせていただきました。(調子乗りの基盛兄や、清盛の動きについての事実関係を補足。さすがに幼い宗盛がバカにされるだけの話だと寂しいし…)

この後の宗盛醒酔記ですが、いきなり平治の乱に飛ぶわけではなく、宗盛の元服と、「どうして宗盛になったのか?」ということに迫ります。

宗盛醒酔記 第三話「戦と宴」掲載しました&解説

はい、第三話アップしました。

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なんというか、基盛兄をすごい嫌な奴に書いてしまいました。すみません。ただ、長男が聖人君主の重盛なら、すぐ下の弟は何かと比較されることも多かったでしょうし、あえて兄とは逆方向へと成長していくのが自然だと思い、ああいう感じにしました。

当初予定では、保元の乱の関係は、当時宗盛が幼くて、何もしていない(そこ、ずっと何もしていないとか言わない!)ということもあって、一話のみでスッと終わらすつもりでした。

しかし、戦の前に景気づけの宴やっただろうな~というところから、登場人物紹介もかねて、一門の宴を描くことにしたところ、案外ボリュームが出てしまったので、戦前の宴に二話も割く、という普通ならありえない展開になってしまいました。

ちなみに、ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、この「宗盛醒酔記」、平清盛が一言もしゃべっておりません。

清盛にはあえてセリフを与えず、映画でいえば、常に背中だけが映っているような、そんな感じにしたいと思います。

清盛が一切しゃべらない平家物語なんてのも、あっていいと存じます。

ちなみに清盛がいっぱい喋る平家物語は、こちら。

新・平家物語 文庫 全16巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫)

新・平家物語 文庫 全16巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫)

 

次回は、突然満座の前に出た基盛が一体何をやらかすのか、そして宗盛の受けたひどいとばっちりにご注目ください。

それでは。

宗盛醒酔記 第二話「父の土産」掲載しました&解説

今ほどようやっと宗盛醒酔記の第二話「父の土産」が完成したので、投稿しました。

宗盛は都大路で若き日の父清盛の一行に遭遇しますが、その一行に駆けより、清盛を父と呼ぶ男の子が一人。彼は父の持ち帰った「土産」に興味津々のようですが・・・。

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宗盛醒酔記の舞台は、宗盛処刑前夜の夢です。従って昼は突然夜になり、子供は突然成長します。その辺をどう描くかが難しいですね。(処女作にこんな難しいもの選ぶから・・・。)

ちなみに、宗盛主人公の小説執筆は、10年前にも挑戦していましたが、資料も少なく(ホームドラマを描こうとしていたが、当時の風俗の資料が全く見つけられなかった)、プロローグのみで断念していました。

今度こそ、ある程度の形にしたいと思ってます。

ところで、当ブログおよび、宗盛醒酔記を応援してくださる方を発見!

blog.rpgame.xyz

非常にありがたい!ちなみにこの方が紹介している「源氏」という漫画は登場人物がみんなホモォ・・・らしいです。

僕は(一応)男なので、ちょっと?という感じですが、小学生時代に母が持ってた「日出処の天子」(超名作!)を何にも知らずに読んで、「厩戸皇子(聖徳太子)と蘇我毛人ってキスとかして、仲良いな~」と思ってたら、BL漫画だったことをのちに知り、偉いショックを受けたことを思い出しました。

小学生の心に戻れば、BLものも普通に読めるかもしれませんw

日出処の天子 全7巻完結(文庫版)(白泉社文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

日出処の天子 全7巻完結(文庫版)(白泉社文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

 

これ厩戸皇子がすごい美しいんですよね。女装とかして…

 

なお、宗盛醒酔記に、BL要素はございませんw(宗盛って、男色で有名な悪左府頼長や、成親(重盛派だし)との関係があまりないんですよね。)