宗盛醒酔記 第三話「戦と宴」掲載しました&解説
はい、第三話アップしました。
なんというか、基盛兄をすごい嫌な奴に書いてしまいました。すみません。ただ、長男が聖人君主の重盛なら、すぐ下の弟は何かと比較されることも多かったでしょうし、あえて兄とは逆方向へと成長していくのが自然だと思い、ああいう感じにしました。
当初予定では、保元の乱の関係は、当時宗盛が幼くて、何もしていない(そこ、ずっと何もしていないとか言わない!)ということもあって、一話のみでスッと終わらすつもりでした。
しかし、戦の前に景気づけの宴やっただろうな~というところから、登場人物紹介もかねて、一門の宴を描くことにしたところ、案外ボリュームが出てしまったので、戦前の宴に二話も割く、という普通ならありえない展開になってしまいました。
ちなみに、ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、この「宗盛醒酔記」、平清盛が一言もしゃべっておりません。
清盛にはあえてセリフを与えず、映画でいえば、常に背中だけが映っているような、そんな感じにしたいと思います。
清盛が一切しゃべらない平家物語なんてのも、あっていいと存じます。
ちなみに清盛がいっぱい喋る平家物語は、こちら。
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次回は、突然満座の前に出た基盛が一体何をやらかすのか、そして宗盛の受けたひどいとばっちりにご注目ください。
それでは。