平宗盛をNHK大河ドラマの主人公に!~平宗盛大河プロジェクト~

平家物語では散々な扱いを受けている、清盛の三男坊、平宗盛にスポットを当てたブログ。いつの日か、大河ドラマ化されるといいね。

2019年の大河ドラマは、ぜひ平時子(二位尼)を主役に!

平宗盛大河ドラマ化プロジェクトを名乗っておきながら、最近は関係ない話題ばっかりですな。小説も滞ってるし・・・。

kakuyomu.jp

ただ、当ブログの本来の目的は、大河ドラマ「平宗盛」実現ですから、今回は原点に立ち戻り、「現実的に平宗盛を主役にした大河ドラマを実現する方法」を考えました。

さて、今年の大河ドラマ「真田丸」ですが、本来の主役こそ真田信繁(幸村)ですが、父・昌幸と兄・信幸の活躍も見逃せません。

真田丸の実質的な主役は真田親子・兄弟と言えるでしょう。

真田丸 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

 

2019年の大河は絶対平時子!

一家の結束力なら、平家だって負けていません。

宗盛は死の瞬間まで息子のことを気にかけていましたし、都落ちも、壇ノ浦でもいつでも一門は一緒に行動していました(頼盛?知らない子ですね…)。

以前の記事でも書きましたが、源平時代ものは、大河ドラマではおよそ6~7年周期で取り上げられる傾向があります。

munemori-taiga-project.hatenadiary.jp

また、2010年代以降は、奇数年の大河はここまで必ず女性主役です。(2011年、2013年、2015年、2017年(予定)・・・なおいずれも内容的にも数字的にも苦戦気味。)

そうなると次に平家が取り上げられる(予定)のは2018年~2019年。

ただし、2016年、2017年と戦国が続くので、2018年は幕末物の可能性が高いです。そうなると、2019年に女性主役でつくるのが、現実的な路線かもしれません。

・女性である

・源平時代の人物

この条件を満たすのは巴御前平時子しかいませんね!

時子役が一年間務まる主役はやっぱり真木よう子かなぁ(自分の趣味)

週刊真木よう子公式本 (Gakken Mook)

というわけで、2019年は大河ドラマ「二位尼」主演・真木よう子で決定!

天皇の生前譲位について調べてみた

天皇陛下が生前譲位のご意向とか…(情報ソースがはっきりせず、宮内庁次長は否定していますが)

jp.reuters.com

まあ私が好きな平家一門に言わせれば「え?普通じゃん?」となる訳ですが、生前譲位を想定しない制度の下生きている我々には、衝撃的なニュースなのは間違いありません。

そもそも生前譲位するとどうなる?

生前に位を譲った天皇は、歴史上の前例では「上皇」と呼ばれます。初めて上皇(大上天皇)となったのは、百人一首でおなじみの持統天皇です。

当初、つなぎ役の女帝が後継男子に生前譲位し、大上天皇となるというパターンが続きましたが、大同4(809)年に男性である平城天皇が「病弱」を理由に弟の嵯峨天皇に譲位したことで変化が生じます。

なんと平城上皇は譲位後なぜか病気が回復ちゃったのです。

元気になった平城上皇は、天皇復帰を画策してクーデターを起こします。このクーデターは、上皇が寵愛した愛人の名から、「薬子の変」と呼ばれています。

この事件はクーデターを起こされた嵯峨天皇側にとってトラウマとなり、嵯峨天皇は後に自身が生前譲位する際、上皇の称号を拒否したほどでした。(その後、適当な称号がないこともありしぶしぶ名乗りましたが…)

平安京の人びと―平安時代前期 (小学館版学習まんが―少年少女日本の歴史)

平安京の人びと―平安時代前期 (小学館版学習まんが―少年少女日本の歴史)

 

 

穢れを避けるための上皇

その後の「上皇」は、病気で重態になった天皇を譲位させ、在位中の天皇が亡くなる、という当時最大のタブーを避けるためだけの存在になります。

wikipedia情報ですが、醍醐天皇は上皇になって8日で崩御されていることからみても、あくまで臨時的存在であることがわかるでしょう。

「院政」で息を吹き返す「上皇」

そんな陰の薄い存在だった上皇位ですが、再び歴史上脚光を浴びる機会が訪れます。

それが、11世紀末~12世紀末に全盛期を迎えた院政

天皇以上の力を持った摂関家を封じるべく、「天皇の父」という天皇を超える権威と、朝廷から独立している故の自由さを兼ね備える上皇の優位性に初めて気づき、利用したのが後三条天皇(上皇)でした。

後三条天皇は摂関家の経済基盤だった荘園を奪い、その後の院政の経済基盤を作ることに成功しました。

その子白河天皇も父のやり方をさらに踏襲、強化して行きます。

彼は自分の血をひく幼い天皇(孫やひ孫)を次々即位させ、「天皇家のゴッドファザー」となることで、思い通りにならないものは、サイコロの目と川の流れと比叡山の法師の三つだけという状態を作りだしたのでした。

再び封印された「上皇」

その後は、白河法皇のひ孫である後白河法皇が、平家から源氏と力を持つものが大きく入れ替わる中を巧みに遊泳し、権力の保持に成功します。

しかし、その孫の後鳥羽上皇が鎌倉幕府相手にクーデター(承久の乱)を起こして失敗、院政は力を失い、上皇はまた名目的な存在へと戻ります。(南北朝時代の後醍醐上皇など有名な上皇もいますが、院政時代のような強大な権力と財力とは比べ物にならないでしょう。)

わが国で最後に上皇を名乗ったのは光格上皇で、およそ200年前の1814年に譲位してから、1840年に崩御されるまでとなります。

つまり、わが国には約180年もの間、上皇位は空位となっているのです。

なお、海外の事例をあたると、オランダのベアトリクス女王は退位後「王女」として一王族に戻っています。

私個人としては、「上皇」という称号には院政による社会や政治の乱れのイメージがあることや、いくら実際の権力がないとはいえ、権威面で天皇と同格以上の称号を置くことによる混乱を考えると、大正時代の前例を踏襲し「摂政」で対応するのが妥当では、と思います。

 

天皇の歴史(3) 天皇と摂政・関白

天皇の歴史(3) 天皇と摂政・関白

 

 

「家康、江戸を建てる」江戸を作ったのは家康と、無名の男たちだ!

先日テレビ(あの林先生の出てる奴)で、家康がどんだけ苦労して江戸を世界的な都市に成長させたかということが紹介されていた。

家康が関東に入った直後の江戸は、低湿地で米がほとんど取れなかった。この当時経済力=米の生産力なので、当時の江戸は経済的にみて価値はほぼゼロということになる。

 

そこでまず家康がとり組んだのは、江戸城の周りの土地を埋め立てだ。次に、川の流れを曲げ、河川の氾濫を防ぎ、湿地状態を改善した。そして、江戸の町全体に上水道を引いて、飲み水をいきわたらせることで、多くの人口を引き受けられる街にしていったのだ。

こうした歴史上例のない大都市開発を経て、江戸は現在の東京になったのだ。わが故郷はド田舎だが、もし家康が入っていたら大都会にしてもらえただろうか。

 

その特集を見た次の日のことである。この本に出会ったのは。

家康、江戸を建てる

家康、江戸を建てる

 

 もう結構発売から経ってしまっているが、紹介する。

まだ途中までしか読んでないが、家康が江戸を荒地から世界一の大都市に作り変える過程が、河川改修や、貨幣鋳造、飲料水の供給などに携わった人々の視点で描かれている。

どのエピソードに出てくる人々も、決して歴史上有名ではないが、たぐいまれな才能と情熱と野心で、家康の構想、というより彼ら自身の夢を追い求めて実現させている。

家康のような全体構想のできる人にはなれなくとも、何か一つの分野に秀でたスペシャリストには、なれるかもと思わせてられる一冊である。

 

値段はちょっと高いが、文庫になるのを待つ時間がある間に、家康やこの本に登場する男達ならどれだけのことを成し遂げるだろうと考えると、今すぐ買った方がいい。

宗盛醒睡記 第十三話「奔流」掲載しました&解説

宗盛醒睡記第十三話「奔流」を掲載しました。

kakuyomu.jp

編集後記

宗盛が叔父忠度と熊若に合流して、父から遅れて都へと向かいます。一方父は先に都へと戻り、意外な行動を見せます。

信頼は清盛ら平家の動きを警戒していただけに、清盛がいきなり平家一門の名簿を提出し、恭順の意を示したことは嬉しいサプライズだったでしょう。

果たして清盛の行動の意図は?

といったところで次回に続きます。

あと、熊若と宗盛の絡み(変な意味じゃなくてw)が意外にすくなくなったので、もうちょっとその辺り書こうかなと思います。

さ~て、次回の宗盛醒睡記は?

宗盛です。熊若は不思議な奴です。なんというか男なんだからもう少し男らしくしないと……まあ人のこと言えた義理じゃないんだけどね。

さて、次回の宗盛醒睡記は

・熊若、宗盛と話す

・信頼、天下の不覚人

・宗盛、平家の不覚人

の三本です。

次回もまた見てくださいね。ジャン、ケン、ポン!

宗盛醒睡記 第十二話「忠度と熊若」掲載しました&解説

はい、遅くなりましたが第12話投稿しましたよ。あと13話も更新したので、次の記事で続けてあげます。

kakuyomu.jp編集後記

今作初のオリジナルキャラクタを登場させました。熊若、という華奢な子なのですが、忠度の父違いのきょうだいで、明けて12歳となり、宗盛の二つしたになります。

今回は、熊野の湛増が差し向けてくれた忠度率いる一隊の一員に過ぎませんが、今後度々登場させる予定です。

それにしても、平治の乱(しかもメインじゃなくて裏側)を延々と書いてていいのかw

さ~て次回の宗盛醒睡記は?

熊若です。兄と湛増様に頼まれて宗盛という人といっしょに都までついていくことになったのですが……馬に乗るのは下手だし、すぐ疲れたとか言うし、全然武士らしくありません。この人、変わってるなぁ。

さて、次回の宗盛醒睡記は

・宗盛、足手まとい

・清盛、都へ帰る

・信頼、絵になる男

の三本です。

次回もまたみてくださいね~ジャン、ケン、ポン!

今週の平家ニュース(5/22~5/28)

はい、先週からようやく更新を正常ペースに戻せることになりました。

本当に今月は仕事も引っ越しもバッタバタ。辛かったです・・・。ようやくちょっとほっとした私ですが、さらなる仕事の波が6月に訪れそうな感じも。

そんな不穏な5月最後の週末ですが、さっそく今週の一本目!

四国の平家の隠れ里を行く国道は「酷道」だった?

headlines.yahoo.co.jp

今週末に放送予定のNHKのドキュメンタリー番組で、道幅が狭い、ガタガタで車が通りづらい、など酷い国道、つまり「酷道」が取り上げられることになったようです。

この中でフィーチャーされているのが国道439号線(愛称:ヨサク)で、四国の徳島から高知を結ぶ道なわけですが、この途中で通るのがいわゆる平家の隠れ里。

日本中に平家の隠れ里はたくさんあるわけですが、四国にもかなり多くが伝わっています。特に439号線が走る四国の山岳地帯には、安徳天皇のお墓?とされるものが伝わっていたりするようです。

個人的に数ある平家の隠れ里の中で、一番リアリティが高いのが四国地方だと思っているので、いつか行きたいですがねぇ・・・。

続いてのニュースはこちら

福井県の平家平でブナ林が見ごろ

headlines.yahoo.co.jp

福井県大野市にある平家平で、新緑のブナ林が見頃です。

標高は1200メートルで、地名の通りやはりかつては平家の落人が住んでいたようですな。

アクセスは市街地から約40キロで、登山口の案内板から1時間ほど歩くとブナ林が広がっている、ということです。

遠いなしかしw

北陸新幹線も金沢までだし、東海道ルートでいっても京都から先は在来線だしなぁ。地元の人だけが知る、穴場って感じですかね。

でも今の時期森を歩いたらすごいいい気持ちでしょうねぇ・・・。

 

能で親鸞の生誕を祝う法要が行われる

headlines.yahoo.co.jp

京都の下京区にある西本願寺で、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の生誕を祝う法要がおこなわれました。

このニュースのどこが平家と関係あるのかと言いますと、この法要のなかで上演された能の演目が、「経正」だったからなんですね。

経正といえばご存じ平経正!宗盛の従兄弟、清盛の甥にあたる人物で、琵琶の名手としてよく知られています。

そんな経正の霊の姿を舞いながら優雅に表現する演者の姿に、会場は感動に包まれていたようです。

能、観たこと無いなぁ・・・。狂言なら某和泉元彌氏のヤツをとあるルートで良い席をいただいたので観に行ったことがありますがねぇ。

個人的にはコミカルで明るい狂言の方が、好きです。

編集後記

今回も平家と関係あるのかないのかよく分からない話題を取り上げてしまいました。これから梅雨にはいってじめじめと嫌な季節になりますが、梅雨が終われば夏!

夏になるとそれこそ熱中症で危険ですからね。一方梅雨でじめじめしたって死ぬわけじゃない!夏よりまだマシ!という気分でがんばって参りましょうね!(がんばれるかw)

宗盛醒睡記 第十一話「遺訓」掲載しました&解説

はい、実に約3週間ぶりの新作です。

kakuyomu.jp

編集後記

個人的な事情で恐縮ですが、この間本業が忙しかったこともあり、宗盛醒睡記の更新が滞ってしまいました。

・・・それはさておき、ようやく切目王子(和歌山県)に宿泊していた清盛一行に信頼のクーデターの報せが入りました。

当然知らせを受けた平家一門は混乱するわけですが、この時の平家にはしっかりした人材がそろっていました。

当時すでに70歳を超えていた古参の家人、平家貞の機転で、平家は危機を脱するきっかけをつかむことになります。

平家貞は元々は清盛と同じく伊勢平氏の一族でした。家貞の祖父貞光と、清盛の曾祖父正衡は兄弟で、その父はともに平正度ということになります。

なお、同じく一門で著名な家人平盛国の祖父維盛(重盛の長男とは別人)は、貞光、正衡と兄弟の間柄になります。

木工介家貞は当時としては非常に長命で、八十六歳まで生きていたそうです。大河ドラマでは、中村梅雀さんが演じ、中国伝来のお菓子「からくだもの」が大好きな老人として描かれました。

さ~て、次回の宗盛醒睡記は?

宗盛です。朝起きたら誰も宿舎にいませんでした!まるで西洋の映画、「ほーむあろーん」のような展開になってきましたが、次回ついにわたしの生涯を変える出会いをすることになります。

次回の宗盛醒睡記は

・ようやく謎の美少年その1、その2登場

・一路都へ!

・みんな宗盛のこと、忘れてね?

の三本です。

 

次回もまたみてくださいねー

ジャン!ケン!ポン!