「宗盛醒酔記」カクヨム上でついに連載開始!
ついに、平宗盛を主役にした小説の執筆を開始!
2月29日からついにグランドオープンした、小説執筆サイト「カクヨム」にて連載を開始しました。
タイトルは「宗盛醒酔記(むねもりせいすいき)」源平盛衰記とかかってますね。
とにかく宗盛から見た平家物語。だから保元・平治の乱の時はまだ子供なので足手まといのまま終わってしまうという悲しい感じに。(え?足手まといなのはずっとだって?)
とりあえず、新聞小説並の、一話1,000字ぐらい×50話を目指して、執筆&構想中。
今週中には第二話を投稿したい!
せめて、宗盛を歴史秘話ヒストリアで取り上げてくれんか・・・。
平宗盛を通した形での平家物語の大河ドラマ化への道のりは、非常に遠い。でも、歴史秘話ヒストリアで、「元祖イクメン武将 平宗盛」とかやってくれれば、絶対面白いとおもんだよね~。
NHK「歴史秘話ヒストリア」歴史の名場面、これこそ傑作集: この「新しい視点」で歴史がもっと好きになる! (知的生きかた文庫)
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これまで歴史秘話ヒストリアで平家関係のネタが取り上げられたのは、6回。
2009年に「私たち、草食系武士です。~新・平家家族物語~」
(※某所に動画があったが、多分非公式なので、おすすめはしない。)
2012年は「平清盛」の放送もあってか、南都何と5回も特集されている。
「異色の革命児 平安を動かす ~日本を変えたヒーロー 平清盛~」
「厳島神社 ふしぎの島の物語 ~ヒーローたちが愛した世界遺産・宮島の旅~」
「“地獄”を見たプリンセス 平清盛の娘 建礼門院徳子の生涯」
「源義経vs.平家のプリンスたち ~最終決戦!壇の浦への道~」
なお、その後はネタ切れもあってか、全く取り上げられてはいないという。一般的には全く無名の日野富子でさえ取り上げられているのに・・・。
今こそ、イクメンの元祖である、平宗盛を歴史秘話ヒストリアで取り上げるべきでしょう。世の中に知られてないわけだから、十分「秘話」ですよね?
誰かNHKの関係者の方、これ見てくれていないかな?
新・平家物語の史実との違い
前回記事で、吉川英治「新・平家物語」が99円で全巻読める!と書きましたが、
munemori-taiga-project.hatenadiary.jp
実は、新・平家物語には、史実との違いがかなり見受けられます。(執筆開始が1950年ですから致し方ないですが)
まだ一巻(相当)部分しか読んでないのですが、これだけ違いがあります。
・清盛の家庭環境
⇒冒頭に清盛一家が母・祇園女御の浪費癖でひどく困窮し、叔父忠正の家まで清盛が金策に行く場面があります。しかし、実際は忠盛は国司を歴任し、かなり豊かな生活だった(この時代、国司は儲かる仕事)といわれています。むしろ叔父忠正の方こそ、ほとんど所領がなく、貧しかったようです。
・清盛の母親
⇒作中清盛の実母が祇園女御であるように描かれていますが、実際は祇園女御の妹という説があるようです。また、清盛の実母は清盛の幼い頃既に死んでおり、実質的な育ての親は、池禅尼ということになります。
・清盛の兄弟
⇒清盛の兄弟は(諸説ありますが)、清盛を長男に、家盛、経盛、教盛、頼盛、忠度という順番とすることが一般的ですが、新・平家物語中では、清盛、経盛、教盛、家盛、頼盛、(忠重)、忠度という順番になっています。(しかも清盛~教盛まで同母設定)
平家が代々抱える問題に、父太郎(生まれ順の長男)VS母太郎(正室の長男)問題があり、清盛の場合は母太郎である家盛が最大のライバルということになるはずなんですが、新・平家では特に描かれてないようです。
・清盛の息子
⇒これも宗盛ファン的には「うーん」なところ。長男重盛以下をすべて時子が産んだような描かれ方で、これもでは「父太郎VS母太郎」問題自体がないことになります。この問題が、宗盛の人格というか、生き方に影を落としているような気がするので、ちょっと残念かな、と。
もし吉川英治がもう50年後に生まれ、平家物語を書いていたら、もっと歴史的に正確に、かつ面白いものになったと思われるのが、悔やまれるところです。
ただ、99円で電子書籍版の「新・平家物語」が読めるのは、非常に素晴らしいので、ぜひ読んでいただきたい!
吉川英治「新・平家物語」が全16巻がたったの99円で読める時代
平家物語を描いた小説の最高峰といえば、やっぱり吉川英治の「新・平家物語」!
(※なお、あまりの長さに読み切ることが目的になってしまい、しっかりと味わえてはいない模様…)
文庫版で全16巻と、ものすごいボリュームで、平家だけでなく、源氏側の義仲、頼朝、義経の動きも非常に丁寧に追われています。
そんな新・平家物語が、電子書籍版でしかも一気に読むことができます。
しかも、しかも99円!
もうね、さっそくkindleにダウンロードしましたよ。即買い。安すぎる。ちなみに文庫全16巻セットなら中古でも2,400円(それでも安いけど)。
新・平家物語 文庫 全16巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫)
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これ、安さの理由は、著者の吉川英治さんの著作権が、没後50年を迎えた2013年で切れたことによるもののようです。
ということは、吉川英治の他の作品(私本太平記)なんかも、安い値段で(タダのものもかなりある)読み放題!ってことになります。
良い時代になったもんだ!
平宗盛を大河ドラマの主人公にするために当ブログが当面やること
明日は国公立大学入試の二次試験。受験生でこんなとこみてる人はいないと思うけど、平家の武将の名前が覚えられないっていう人は「好きな平家の武将を作って、その人を中心に覚えていく」っていう攻略法をお勧めします。今からじゃ無理か。
さて、前回記事で、平宗盛を大河ドラマの主人公にするには、
①原作小説がない
②知名度がない
③評価が低い
と、3つの問題点があることを指摘(というか再確認)しましたね。(謎の語り口調)
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ただ、前回の記事でも言いましたが、2015年の大河ドラマには原作もなく、知名度もなく、評価も低い(夫に不細工だといわれている記録が残ってる)女性が選ばれているので、宗盛だって、ワンチャンあるわけです。
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じゃあどうして、杉文は選ばれて、宗盛は選ばれないのか。
NHKの公式サイトによれば、「花燃ゆ」の企画意図や、当時の制作統括者の言葉をまとめると、
・幕末を生きた吉田松陰は「愛」に生きた男
・その松陰から「愛」の心を受け継いだのは文
・松陰と文ら杉家の絆と、幕末を駆け抜けた志士たちの青春群像を描く
という意図があったようだ。
それなら、宗盛だって負けてはいない。
・源平時代を生きた平清盛は「新しい国造り」に生きた男
・その清盛から「新しい国造り」を受け継ごうとしたのは宗盛
・清盛、宗盛ら平家の絆と、源平時代を駆け抜けた武将たちの群像を描く
できるじゃん、大河。
序盤は、清盛はじめ平家の勃興を、中盤は平家の反映と驕り(主に宗盛)を、終盤でいよいよ平家滅亡へと突き進みます。
最終回は泣きながら「右衛門督(息子の清宗)も既にか・・・」で処刑!宗盛の生首ワンショットで「完」ですよ。余裕余裕!
宗盛で大河ドラマが一年間作れるってことがわかったところで、当ブログの当面の活動方針としては、平宗盛を普及すべく、以下のことをやっていくつもりです。
① 平家ネタを中心とした記事の執筆
② 平家関係の書籍の紹介
③ 平宗盛を主人公とした小説の執筆、連載
3つ目に関しては、かなり厳しいとは思いますが、大河と同じく全50話という構想でちょっとずつ、書いているところなので、一話から出来上がり次第公開予定です。
なんか、はてなさんが小説を投稿できるサイトを作っているとか聞いたので、それを使うことも考えてます。
平宗盛が大河ドラマに君臨できない3つの理由
前回の記事でも書いた通り、平清盛の三男、平宗盛(1147~1185)こそが、これからの大河ドラマの主人公像としてふさわしい!とぶち上げました。
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ぶち上げたのはいいが、宗盛が日曜8時のNHKで主役を張るには、以下の3点の問題を解決しなければならない。
①まず、原作がない
大河ドラマには、今年の真田丸などの例外を除き、原作が存在する。宗盛の場合、エピソード自体には事欠かないものの、あくまでワンポイントの登場であり、彼の一生を通して描いたものは存在しない。
ちなみに歴史上宗盛と並ぶダメ息子、今川氏真には、主人公の小説があるので一応紹介しておく。
なお、宗盛主人公の小説は、アマチュアが書くweb小説にすらほとんど存在しない。
また、私自身は鑑賞したことがないが、能には「熊野(ゆや)」という宗盛が多く登場する作品がある。しかしタイトルからもわかる通り主人公は宗盛の愛妾「熊野(ゆや)」で、宗盛自身は脇役(ワキ)だ。しかもバカ殿。
ちなみに「平宗盛 主人公」でgoogle検索するとこのブログがトップに出る始末。うれしいような、寂しいような。
②そもそも知名度が低い
宗盛の父、平清盛はgoogle検索で約757,000のヒット件数を誇る一方、宗盛の検索件数は約42,200件と、大きく差がついている。
なお、その他の平家の人物はというと
平重盛 93,500件
平知盛 83,500件
平重衡 58,400件
平敦盛 123,000件
と宗盛に限らずみな全体的に低い。知名度(というよりネットにおける存在感か)の低さは、清盛以外の平家の武将たちに共通の問題と言えるかもしれない。
なお、昨年2015年の大河ドラマの主人公に選ばれたのは、制作発表時点で、wikipediaに項目すら作られていなかった女性なので、宗盛の大河ドラマ化も決して望みを捨ててはいけないのだ!しかも壇ノ浦の戦いは山口県で行われる。安倍首相の眼の黒いうちなら、ワンチャンあるで!
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③知ってても評価が低い
これが一番問題かもしれない。平家物語において悪役扱いの清盛ですら、改革者としての側面を強調されたり(池宮彰一郎の平家とか)、「新しき国」に燃える男として描かれたり(2005年の大河「義経」とか)してるのに、宗盛はどうだ。
平家物語や、当時の貴族の日記に描かれている宗盛のエピソードなんて、こんなもんだ。
・よその家から馬を奪い、焼き印するなどの虐待を加える
・「僕は事なかれ主義ですから」と言っちゃう。
・食べ過ぎで朝廷の仕事を休んだとか言われちゃう。
・壇ノ浦の戦い敗戦後、死ぬのが怖くて、舟から海に飛び込めず、家臣に突き落とされたうえ、生き残る。
・助けられての第一声は「お母さん(二位尼)はどこ?」(※既に入水して死亡)
・最大の敵だった頼朝に平身低頭し命乞いするも叶わず。
・処刑される瞬間まで息子のことばかり。
あ、最後は良い話か。ただ、当時としては、子への煩悩が勝ちすぎていてカッコ悪い、とされたのでした。ダメエピソードで打線が組めそう。
なんかいろいろとダメそうな感じがしてきましたが、次回の記事では、この3つのハードルへの解決策を打ち出していきたいと思います。
平宗盛大河ドラマ化プロジェクト、始動!
NHK大河ドラマには、常にその時の日本の状況を切り取るような題材が選ばれている。
たとえば1983年の「徳川家康」は、同年の「おしん」と共に、主人公の人生を、戦後日本の歩みになぞらえ、苦難に耐え成功する姿を描いている。
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その後は、社会における女性の地位向上を受けて女性を主人公にした「篤姫」が作られたし、少し前には震災復興が社会の課題となったことから、東北が舞台の「八重の桜」が放送された。
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じゃあ2016年の今、世間が求められているものって何だろう。
それって一言でいえば「イクメン」ではないか。
某騒動のせいでイメージが悪くなったが、結局女性の活躍には、男性の協力が大事なことに変わりない。現在放送されている朝ドラ「あさが来た」でも、主人公・あさの夫、新次郎は、妻に代わって子供の面倒を見るなど、比較的「イクメン」寄りである。
じゃあ歴史上の人物で、家庭を大切にし、かつ、大河ドラマの主人公には必須条件と化しつつある「平和主義者」をも満たす、そんな人物はいるだろうか・・・。
一人だけ、いる。平宗盛である。(間抜けな顔とか言わない。)
一応説明しておくと、かの有名な平清盛の三男坊で、父の亡きあと、平家の総大将となるも、結果的には平家滅亡を防げなかった人物。平家物語ではボロカス。
彼は基本的に事無かれ平和主義者で、妻の死という理由ではあるが、自ら子供を養育するという当時では超異例の行動に出ている。また妻の死と共に官職も辞しており、そういう事実からも、非常に家庭を大事にする男だったのだ。(まあ、天下の平家の次期当主が、こんな軽々と役職辞めちゃうのどうかなとか思うけどね)
というわけで、このブログでは、平宗盛をいつの日か大河ドラマの主人公にすべく、ここに平宗盛大河ドラマ化プロジェクトの始動を宣言します!
具体的な活動内容は、おいおいってことで。