平宗盛をNHK大河ドラマの主人公に!~平宗盛大河プロジェクト~

平家物語では散々な扱いを受けている、清盛の三男坊、平宗盛にスポットを当てたブログ。いつの日か、大河ドラマ化されるといいね。

カクヨムに新作掲載!平家一門がゴキブリと戦う?「平家芥虫騒動」

はい、先日職場にゴキブリが出た際に、見苦しい対応をとったせいで、恥をかいてしまったという話がありました。

munemori-taiga-project.hatenadiary.jp

その中で、宗盛はキャーッと叫んで逃げるだろう、ということと、重盛なら冷静に対処できるだろう、と書きましたが、それを発展させたら面白いんじゃね?ということで3,000字くらいの短い小説を書かせていただきました。

現在連載中の宗盛醒酔記とは全く別物ですが、その名も「平家芥虫騒動」。

平家一門の人々が思い思いにゴキブリ(芥虫)と戦っています。

kakuyomu.jp

すぐカーッとなっちゃう清盛、こんな虫が邸にいるのは外聞が…と気にしいの重盛、とにかく叫んで逃げる宗盛、優しいお兄ちゃんの知盛、小っちゃいけど勇ましい重衡、そして主に振り回される盛国と、主だったメンツは出したつもり。

時代設定が難しかったですが、重衡が物心ついており、清盛が病に倒れ、形式上隠居する前・・・ということで、1165(長寛三・永万元)年、とさせてもらいました。

ちなみに書いていて一番苦労したのは、ゴキブリの古名を調べる過程で、うっかり画像を踏んじゃわないようにすることでした。

 

ゴキブリがいなくなるスプレー 200mL (防除用医薬部外品)

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あとは楽に書けましたね。

大河ドラマの主人公にふさわしい源平時代の人物を挙げてみる

面白いブログを発見!

dabunmaker.hatenablog.com

戦国に限らず、幕末にも、面白い人物はいるのですね~。

個人的には、五代様と伊藤博文公&井上馨候が見てみたいです。特に伊藤&井上は、松下村塾をちゃんと描く意味で、やった方がよいと思いますね。え?花燃ゆ何それ美味しいの?

多分戦国時代はこの方がいつかやられると思うので、源平時代の面白そうな人を上げてみたいと思います。(あれ?これパクってね?)

過去作品をピックアップ

まずはこれまで源平時代が取り上げられた大河ドラマ+水曜大型時代劇(1984~86年、準大河扱い)をピックアップ。()内は主役となった人物。

1966年 源義経(源義経)
1972年 新平家物語(平清盛)
1979年 草燃える(北条政子、源頼朝)
(1986年 武蔵坊弁慶(弁慶) ※水曜大型時代劇)
1993-94年 炎立つ(奥州藤原氏)
2005年 義経(源義経)
2012年 平清盛(平清盛)

こう見ると、6~7年周期で取り上げられてるといってよい。次に源平が取り上げられるのは、2019年ごろとみてよさそうでしょう。

原作は特になくてもよい?

大河ドラマといえば、まず「原作」。そう思っていた時代が、私にもありました。

しかし、2012年の平清盛以降、17年のおんな城主直虎までの6年連続で、原作なしの大河が続いており、もう「大河ドラマ=原作」という考え自体、過去のものになったかも知れません。

そうなると、原作の有無にはもうこだわらないのが、良いかもしれません。

じゃあ誰がいいか?

とりあえず、自分が好きか嫌いかはおいといて、一年間の大河ドラマが作れそうな人を挙げていきます。

後白河法皇

出ました!日本一の大天狗!

生きた時代としては、保元・平治の乱から、平氏の台頭を経て、源平争乱、頼朝との冷戦期と、波乱万丈の人生、全く申し分がありません。何なら、頼朝が立ち上がるきっかけの以仁王の乱ぐらいからスタートしても全然一年もつでしょう。
しかし天皇を主役にした大河ドラマは、色々なところからの批判が怖い…。

後白河院 (新潮文庫)

後白河院 (新潮文庫)

 

九条兼実

摂関家である九条家のプリンス兼実。この人が歴史の表舞台に立つのは、清盛が晩年、後白河院を幽閉した「治承三年の政変」以降なので、その後の源平争乱~鎌倉幕府成立以降までのドロドロをしっかり描けます。

確かに、平家都落ちを都の側から描けば、事の大きさがわかりやすいかもしれませんし、その後の平家との神器返還交渉も、都の側から見てみたいとは思います。

また、この人の場合、「玉葉」という「キング・オブ・日記」を残してくれているので、これがそのまま原作です。

僕なら自分の日記がドラマ化されたら恥ずかしくて死にますけどね。

欠点は、彼の人生に視聴者が全く感情移入できないこと。清盛とか頼朝なら「武士の世を作る!」という理想がありますが、彼の場合は「とにかく前例通り!」ですからね。

『玉葉』を読む―九条兼実とその時代

『玉葉』を読む―九条兼実とその時代

 

木曽義仲・巴御前

源氏の血筋をひくものとして、実は頼朝よりも先に立ちあがった木曽(源)義仲と、その妾巴御前。この二人、実はもう結構推されているのです。

www.j-cast.com

ただ、悲しいかな、義仲の人生はほとんどが山の中。やっと山から出たと思ったら、朝廷に振り回された挙げ句、あっという間に滅亡なので、あまりにも悲惨です。

しかも死んだ時期が中途半端(源平争乱に決着がついてない時期)なので、もしここで「完」とすれば視聴者のフラストレーションがたまるのは必定。

ただ、巴御前は義仲死後も生き残ったらしいので、義仲死後も、一応物語を進めること自体はできます。また舞台は田舎に戻っちゃいますが。

コミック版 日本の歴史 源平武将伝 木曾義仲

コミック版 日本の歴史 源平武将伝 木曾義仲

 

藤原(平)景清

平家の家人で、父の忠清と共に活躍しました。彼の名は浄瑠璃や歌舞伎にて「出世景清」という作品に残っていて、1986年にはナムコから「源平討魔伝」としてゲーム化もされているようです。

難点は、資料がなく、活躍の様子を、創作の中に求めるほかないことでしょうか。ただ、実在しないという説があった山本勘助も、2007年大河になってるので、問題ないでしょう。

まとめ

個人的な実現可能性としては、

後白河院 △ 天皇を主人公にするのは問題あり?

九条兼実 △ 主人公のキャラクタが共感を得られない可能性。

義仲・巴 ○ 地元のバックアップ◎。義仲死後は、巴単独でどこまでしのげるか。

藤原景清 ○ 創作多し。活躍ぶりを一年通して描けるか?

ということで、源氏方からは義仲・巴、平家方からは景清が可能性高いでしょうね。

ただ、やっぱり一番の推しは当ブログのタイトルにもある通り、平宗盛です。

宗盛のセールスポイントは、今後ちょいちょい書く予定です。

初心者向け平家物語関連書籍を考える

小学生時代、遊戯王のカードゲームが流行ってた。ゲームで遊ぶためには、カード5枚入りのパックを買って「デッキ」を作るんだけど、入ってるカードがランダムなので、ダブったり、使えないカード(宗盛みたい)が入ってて、なかなか思う様に行かない。

遊戯王 アニバーサリーパック 帯止め 10パック入り

遊戯王 アニバーサリーパック 帯止め 10パック入り

 

そういう初心者のためにあるのが、スターターキット。1,000円くらいで確か一揃い「デッキ」を作ってゲームに参加できるセットで、初心者の強い味方だった(買ってもらえなかったけど)。

遊戯王アーク・ファイブ?OCG?STARTER DECK?2016

遊戯王アーク・ファイブ?OCG?STARTER DECK?2016

 

平家物語にも、こんなスターターキットがあっていいと思う。

金額的な話だけすれば、Kindleで吉川英治の「新・平家物語」が99円で売られているんだけど、やっぱ長い。

新・平家物語 全16巻合本版

新・平家物語 全16巻合本版

 

簡単にすぐ読める、っていう意味では、横山光輝の「まんが平家物語」とかが、気軽にすぐ読めて良い。私も、平家物語の主なエピソード確認のために購入しましたが、つごう2時間くらいで読めました。

平家語物 (上)―マンガ日本の古典 (10) 中公文庫

平家語物 (上)―マンガ日本の古典 (10) 中公文庫

 

これで物語の大筋を捉えたら、小説に入っていくのが、良いかもしれません。

ちなみに平家物語の小説の最高傑作、吉川英治の「新・平家物語」は、50年以上も前の作品であり、また史実と違う点が結構あるので、もっと後の時代に書かれた小説もお勧めです。

たとえば宮尾登美子さんの宮尾本平家物語とか。

宮尾本平家物語全4巻セット

宮尾本平家物語全4巻セット

 

この小説は2005年の大河、「義経」(タッキー主演)の原作にもなってます。

ただ、宮尾本の特徴として、すごく女性をフィーチャーしてるので、清盛や、重盛、知盛、重衡の活躍(宗盛は?)をみたい!という人には、「なんちゃら門院とか誰やねん」みたいな感じになるかと。

逆に、男っぽい平家物語、という意味では、池宮彰一郎の「平家」なんかいいかもしれません。

平家 (1) (角川文庫)

平家 (1) (角川文庫)

 

ここでの清盛は、新たな政治へ向けて突き進む改革者として書かれており、一門の中では重盛すら、旧体制側の抵抗勢力扱いになっています。まあ、確かに正面切って院と対立できたのは、清盛だけでしたからね。

池宮の平家は、引っ越しのどさくさで紛失してしまったので、久しく読んでません。宮尾本に比べて読みやすかった印象があるので、また買ってみようかなぁ・・・。

宗盛醒酔記 第三話「戦と宴」掲載しました&解説

はい、第三話アップしました。

kakuyomu.jp

なんというか、基盛兄をすごい嫌な奴に書いてしまいました。すみません。ただ、長男が聖人君主の重盛なら、すぐ下の弟は何かと比較されることも多かったでしょうし、あえて兄とは逆方向へと成長していくのが自然だと思い、ああいう感じにしました。

当初予定では、保元の乱の関係は、当時宗盛が幼くて、何もしていない(そこ、ずっと何もしていないとか言わない!)ということもあって、一話のみでスッと終わらすつもりでした。

しかし、戦の前に景気づけの宴やっただろうな~というところから、登場人物紹介もかねて、一門の宴を描くことにしたところ、案外ボリュームが出てしまったので、戦前の宴に二話も割く、という普通ならありえない展開になってしまいました。

ちなみに、ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、この「宗盛醒酔記」、平清盛が一言もしゃべっておりません。

清盛にはあえてセリフを与えず、映画でいえば、常に背中だけが映っているような、そんな感じにしたいと思います。

清盛が一切しゃべらない平家物語なんてのも、あっていいと存じます。

ちなみに清盛がいっぱい喋る平家物語は、こちら。

新・平家物語 文庫 全16巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫)

新・平家物語 文庫 全16巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫)

 

次回は、突然満座の前に出た基盛が一体何をやらかすのか、そして宗盛の受けたひどいとばっちりにご注目ください。

それでは。

大河ドラマのDVD-BOXは高い、という話

800年を越えるの平家物語歴史上初めて、平宗盛をガッツリ主人公に据えた小説「宗盛醒酔記」の題材とするため、最近平家物語関連書籍を読むことが増えましたが、やっぱり映像作品が一番見やすく、題材にしやすいのです。

ここで告白しておきますが、私これだけ宗盛だの、平家だの言っておきながら、「平清盛」ちゃんと見てませんからね。

もちろん、ある時期まではちゃんと見てましたよ。やっぱり平家好きですから。しかし、30話あたりから仕事が忙しくなり、録画しといて後で見ればいいや~となったまま、「平清盛」の全話を満載したパソコンが故障。海の藻屑と消えたのでございます。

データはどうにかサルベージしたものの、録画形式が.wtvファイルという形式だったため特殊なプロテクトがかかっており、みることができず・・・。(※しかも無理に変換すること自体、検非違使に捕えられる違法行為とか。)

まるで海から三種の神器を引き上げたのに、剣が足りなかった源氏みたいだぁ(分かりにくい)

つーわけで、全話入りのDVD-BOXを探したところ、第一集、第二集合わせてなんと約8万円。

NHK大河ドラマ 平清盛 完全版 Blu-ray-BOX 第壱集

NHK大河ドラマ 平清盛 完全版 Blu-ray-BOX 第壱集

 

 

NHK大河ドラマ 平清盛 完全版 Blu-ray-BOX 第弐集

NHK大河ドラマ 平清盛 完全版 Blu-ray-BOX 第弐集

 

こんなん、リアル平家じゃないと買えねぇよ。源氏でも買えないね。源氏ケチだから。

しかも、NHKオンラインでもなぜか平清盛だけ削除されており、見られない状態に。(前後の大河ドラマはきっちり残ってるのに。)なんか権利関係の問題があるらしいですが。

平清盛での宗盛が、どんなキャラか、最終回まで見ていないのでちゃんと把握しきれない。例のごとくヘタレキャラなのか、もう少し違うのか・・・。

 

宗盛醒酔記 第二話「父の土産」掲載しました&解説

今ほどようやっと宗盛醒酔記の第二話「父の土産」が完成したので、投稿しました。

宗盛は都大路で若き日の父清盛の一行に遭遇しますが、その一行に駆けより、清盛を父と呼ぶ男の子が一人。彼は父の持ち帰った「土産」に興味津々のようですが・・・。

kakuyomu.jp

宗盛醒酔記の舞台は、宗盛処刑前夜の夢です。従って昼は突然夜になり、子供は突然成長します。その辺をどう描くかが難しいですね。(処女作にこんな難しいもの選ぶから・・・。)

ちなみに、宗盛主人公の小説執筆は、10年前にも挑戦していましたが、資料も少なく(ホームドラマを描こうとしていたが、当時の風俗の資料が全く見つけられなかった)、プロローグのみで断念していました。

今度こそ、ある程度の形にしたいと思ってます。

ところで、当ブログおよび、宗盛醒酔記を応援してくださる方を発見!

blog.rpgame.xyz

非常にありがたい!ちなみにこの方が紹介している「源氏」という漫画は登場人物がみんなホモォ・・・らしいです。

僕は(一応)男なので、ちょっと?という感じですが、小学生時代に母が持ってた「日出処の天子」(超名作!)を何にも知らずに読んで、「厩戸皇子(聖徳太子)と蘇我毛人ってキスとかして、仲良いな~」と思ってたら、BL漫画だったことをのちに知り、偉いショックを受けたことを思い出しました。

小学生の心に戻れば、BLものも普通に読めるかもしれませんw

日出処の天子 全7巻完結(文庫版)(白泉社文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

日出処の天子 全7巻完結(文庫版)(白泉社文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

 

これ厩戸皇子がすごい美しいんですよね。女装とかして…

 

なお、宗盛醒酔記に、BL要素はございませんw(宗盛って、男色で有名な悪左府頼長や、成親(重盛派だし)との関係があまりないんですよね。)